こんにちは。
今回の講師演奏は、ドビュッシー作曲、喜びの島を演奏します。
この曲は、フランスの画家、ヴァトーのシテール島の巡礼という絵から着想を得て作曲されたと言われています。
(画像はお借りいたしました)
シテール島とは、ギリシャ神話において、愛の女神ヴィーナス(アフロディーテ)が生まれた地とされており、
この絵にも何組ものカップルが巡礼を終えて、島から旅立つ様子が描かれています。
また、右端にいるカップルよりも、左端にいるカップルたちの方が親密度が高いように見えることから、
男女が愛を成就させていくプロセスを追っているものだともいわれています。
この喜びの島は、そんな愛に満ち溢れた、男女が愛を成就させた喜びを感じさせられるような、
キラキラとした華やかな曲です。
また、恋をしたときのときめきやドキドキした気持ち、高揚感・・・などが軽やかなリズムにのって表現されているように思います。
ちなみに、ドビュッシーがこの曲を作曲した時期は、人生で一番最高!のときで、
その当時の彼女エンマとジャージー島へ駆け落ちした時期とも同じようです。
ドビュッシーらしい豊かな色彩感あふれる音がたくさん使われていますが、
ドビュッシーの作品でここまで明るく、陽気な曲はなかなかないかと思います。
それほど、恋に没頭していたのかな?
私自身、この曲を弾いていると、気持ちが高揚し、幸福感に包まれるような感じがして、大好きな曲です。
皆さんにも、好きな人や大切な人を思い浮かべながら聴いていただけると、楽しいのではないかなと思います。
Aiピアノ教室@東京・千葉